「令和版」白内障手術事情
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モヤがかかったように物が観えなくなる『白内障』
加齢に応じて目の内側の水晶体が白く濁り、徐々に高齢者の視力が低下する目の疾患のことを『白内障』と言います。初期症状は目薬で抑えられるのですが、いざ進行してしまうと、テレビの字幕も全く読めない。
家のゴミやチリも見えなくて掃除出来ているのかもわからない。遠くから来た人の顔が全然わからない。ただでさえ、足腰弱ってきてしまって辛いのに耳も遠い、オマケに眼まで悪くなり、楽しみにしていたテレビも観えない、気分転換に都心のホテルに食事に行ってみたもののお手洗いは照明が真っ暗で観えない。
少ない楽しみも奪われたのでは、暗黒の世界でどうやって生きて行けば良いのかしら!?と気が滅入ってしまいますよね。
『いざ眼科へ!〜手術前の検査〜』
そこで気になる目の手術。目を切るんでしょう!?怖い!!わかります。そのお気持ちよくわかります。私の身内もそうでした。実際に身内の白内障の手術(両目)に付き添った私が実際のレポを交えて詳しくお伝えさせて頂きます。
こちらをご覧になった方が無事に白内障の手術を受けられて視界がスッキリして毎日を生き生きと楽しく過ごせるようになれば嬉しいなと思います。
先ずは行きつけの主治医さんを予約しましょう。視力や眼圧の検査を何度も行い、大丈夫であればいざ手術に踏み切ることになると思います。
視力を測ることでその人の視力に合ったレンズが提案されます。また眼圧とは眼球内部の圧力を指し、数値が高すぎると緑内障になる危険もあるので手術をして良いかどうかを瞳孔を広げる目薬を点眼して医師が慎重に調べます。
『今時の白内障手術事情』
昭和の時代、白内障の手術には入院が必要でした。全身麻酔で手術を受けることもあり、1週間ほど入院をして眼には眼帯をすることが常でした。
一方、令和の時代の白内障手術は『日帰り』が殆ど。しかもよほど何かない限りは30分もかからずに簡単に手術は終わります。
術後は眼帯をすることはなく、保護眼鏡という透明な眼鏡をかけて過ごします。割と若い人のかけている花粉症予防やおしゃれでかけているような眼鏡なのでいかにも痛々しい感じがしないのが嬉しいですね。保護眼鏡は春先の花粉予防にそのまま使うことも出来て便利です。術前術後は医師から処方された点眼薬をさしたり飲み薬を服用することになります。
『気になるレンズや保険適応のこと』
眼内レンズはその人その人の視力と生活スタイルから選べるようになっています。レンズなのでどこに焦点を合わせたいかがポイントとなります。
単焦点眼内レンズは遠方・中間・遠方のどこか1点にピントを合わせたレンズで手元を見る際は眼鏡が必要なもので健康保険適用内です。
多焦点眼内レンズの近距離に焦点を当てたものは中間も遠方も見えるレンズで2019年4月より健康保険適用内となりました。手元を見る時は眼鏡が必要です。また近くも遠くも見える多焦点眼内レンズはほぼ眼鏡は不要になりますが自由診療になるため保険適用外になります。
『気になるお値段のこと』
年金生活者も多い高齢者にとって1番気になるのがそのお値段。単焦点眼内レンズと仮定した場合、自己負担率を1割と考えて20万円の治療代の1割になるので治療費はざっくり見積もって約20,000円、そこに術前術後の検査費用が10,000円と見積もって30,000円。
多焦点眼内レンズを希望した人が3割負担で手術を受けた場合は片目で23万程度ですが、多焦点レンズが保険適用外で70万円〜100万円かかっていた時代に比べるとだいぶ家計に優しい時代となりました。
『実際に手術を受けてみると?』
驚くのが手術の速さ。人により個人差はあるももの、白内障の手術にかかる時間は1人あたりだいたい約20~30分。片方ずつ別の日程で手術を受けます。手術のみの時間だと15分〜長くても20分程度。
そして、術後は観えにくいので注意が必要ですが翌日にははっきりとテレビの文字が観えるようになったと私の身内も同じように手術を受けられた方も言っていたので簡単に終わって視界がクリアになる手術、怖がらずに受けてみる価値は大いにあるかと思います。
白内障の手術も技術や進歩により早く、高齢者のお財布事情にも優しく受けることが出来るようになりました。医学的なことですので、詳しいことは、その人その人の眼の状態や症状によって異なってくると思うので必ずかかりつけの眼科や病院で受診し、医師にご相談頂くことおすすめ致します。
こちらの記事が手術を受けることに対する不安やためらいを軽減出来れば嬉しく思っています。クリアな視力で快適なシニアライフを応援しています。最後までお読み頂きありがとうございました。